Cultivators

Mar 24, 2021

SPOT LIGHTS by TOMO KOIZUMIは、一緒に成長できるコミュニティである。

自分が面白そうと思う場所に顔を出す
→作品を見てもらう機会を作る

小泉氏が「世にどう出ていいかがわからないクリエイターの背中を押してあげたい」と考えるようになったのは、自分の経歴がいわゆるデザイナーの王道とは異なることから、デザインを仕事にするにはいろんなやり方があるのを、実地で見せられると思ったのだ。

小泉氏が、海外からもオファーを受ける“販売しないドレスメーカー”になるスタート地点は、中二の夏に見たジョン・ガリアーノ手掛けるディオールのショー写真。『これぞファッションだ!』と衝撃を受け、クリスマスプレゼントにミシンを買ってもらい、ドレスづくりにとりかかった。大学ではファッションサークルに所属し、年に2回、4~5体くらいのコレクションを発表。スタイリストアシスタントをする中で、テストシュートに自作の服を使っていたところ、そのスナップが原宿のセレクトショップの目に留まる。服を卸さないかと誘われ、大学4年でブランドを立ち上げた。

「当時、リーマンショックの後で大きな会社も倒産したりしてて、就社しても安心ではないし、どうせリスクがあるなら自分の好きなことをやりたい。自分が知りたい、面白そうな、いろんなところに顔を出しながら、ずっと服を作っていました」

やりたいことと仕事のミスマッチを減らす
→やりたい仕事をアピールする

衣装デザインを意識してはいなかったが、知り合ったスタイリスト達から「衣装作って」という声がかかるようになる。最初は求められるものを作っていたが、やがて制作した衣装と、自分が本当に好きで作っている作品を取り混ぜて、2~3年に一度コレクションを発表するようにした。

「本当の衣装デザイナーさんは、求められるものは何でも作れる。僕は結果的に衣装として使われるのであって、作りたいもの、作れるものははっきりしている。コレクションとして、僕のできることをスタイリストさんに見せて、やりたいことと依頼される仕事のミスマッチがあまりないようにしました」

衣装という形で作品が使われるので、小泉氏のデザインワークは販売ではなくリースという業態が定着していく。量産や日常使いといったファクターに縛られない、思い切り個性を追求していけるスタイルを確立した。
販売の話がなかったわけではない。N.Yでのショーを行ったあと、思いもよらぬオファーが飛び込んできた。
「セレブのリース契約が増えたらいいな、くらいの気持ちだったんですが、予想外にバイヤーや、アメリカで超大手のネット通販会社からも売りたいという申し出を受けました。すごいことだなと思ったけれど断りました。売るものは作らないと決めていたので」

ビジネスとして、売るものを作らなくていいのかという逡巡もあった。だが自分は本当にやりたかったらやっているはず。売るものを作らないデザイナーがいたっていい。そう考えて、小泉氏は現在までそのスタイルを貫いている。最近は、他ブランドとのコラボレーションで販売用の作品も発表するが、それはあくまで「やりたいと思ったからやる」タイミングや、やりたいプロジェクトに出会ったからだ。

気の合う人に紹介された人に会いに行く
→新しい世界の扉は思わぬところにある

パリのバーで知り合ったアクセサリーデザイナーのクリス・ハバナに紹介されて、日本にあるアッシュ・ペー・フランス創業者の村松氏に会ったのが2020年夏。現代冒険家を名乗る村松氏は、小泉氏の作品を見て「僕はあなたを知らないけれど、これを見たらあなたがイノベーターだとわかる」と言った。肩書や受賞歴を重視する傾向が強い日本で、作品で自分を「誰かは知らぬが何者かはわかる」と評価してくれたその言葉にグッと来た小泉氏は、「こういう感覚の人がふえたら、世界がもっと変わる」と感じた。

「ものを見て何かが始まる、いいものはいいと評価される世界。それを作る、小さな手伝いが、自分に出来ないかと思ったんです。センスがあって情熱があって、でもどうやって作品を世に出していいのかわかってない人がいる。そういう人はちょっとプッシュしてあげたら羽ばたける。僕が教えらえることもあるだろうし、僕もそういう人から刺激を受けたい。そういうプラットフォームが作れないかと、村松さんに相談しました」

ワクワクする作品に光をあてていく
→刺激しあえるコミュニティを作る

その結果、始動したのが「SPOT LIGHTS by TOMO KOIZUMI」だ。多数の応募者の中から小泉氏が「ワクワクする」作品を選び、日本で行われているクリエイションの祭典「rooms」内のスペシャルブースで作品を展示する運びとなった。

「僕は彼らの先生ではなく、刺激しあえるコミュニティを作っていく感覚。自分で考えつくしたけどわからない、迷うときに、アドバイスできることがあればアドバイスしたり、必要があれば人に引き合わせたりして。今後も定期的に募集して、仲間を増やしていきます。その中で『やる気なくしちゃったのかな』って人にはメンバーを降りてもらったりすることもあると思います。厳しめに言うとここは学校じゃないので、一方的に何かしてもらう、教えてもらうだけ場所じゃない。お互いが与えあえるコミュニティです」

小泉氏は“売らないドレスメーカー”という自分のスタイルが、一つのロールモデルになればいいと考えている。 「一点物が多かったり、とがってて大勢に受け入れられるものじゃなかったり、でもすごく面白いものを作る、“当てはまらない人たち”に光を当てたい。そういう人に、バイヤーをはじめとした多くの人に見てもらう機会をroomsで作る。僕はその時必要なこと、求められていることをするというスタンスで、常にここにいます。受け身じゃなくて自ら発信しあうという気持ちで来てください。いつでも待ってます」

TOMO KOIZUMI

幼少期より母親の影響でファッションに興味を持つ。 中学時代、ふと手にしたジョン・ガリアーノのコレクション本に衝撃を受け、デザイナーを志すようになる。2011年、大学時代に製作した洋服がセレクトショップオーナーの目にとまったことをきっかけに、自身のブランドを立ち上げる。 その後、スタイリストやコスチュームアーティストのアシスタントを経て、コスチュームデザイナーとしての活躍を広げていく。2019年2月には、世界的に有名なスタイリストのケイティ・グランド、デザイナーのマークジェイコブス、KCD Public Relations, Inc.がサポートの元、初となるファッションショーをニューヨークで開催。彼が手がけるコレクションや衣装は、鮮やかな色遣い、大胆なシルエットが特徴的。 国内外問わず、女優やアーティストからの支持も厚く、カスタムメイドのコスチュームも多く手掛けている。

2020/LVMHプライズ2020 優勝者の一人
2019/BoF500
2019/毎日ファッション大賞2019 選考委員特別賞

IG: @tomokoizumi
HP:www.tomo-koizumi.com

POT LIGHTS by TOMO KOIZUMI

発掘し焦点を当てる 希望の光になるような存在を発信

■募集するデザイナー像
・一目でわかる圧倒的にユニークな作品を作っている、作ることを目指している人
・作品を作りためているが発表する場所がない人
・ファッションのクリエイションは好きだが、どう活路を見いだしていいかわからない人
“どう服を売るか“ではないアドバイスやサポートを求めている人
・決められた展示物をきちんと期日までに製作できる人
・展示イベント中(10/21-23)に会場に滞在できる人

■メッセージ
本当に良いもの、圧倒的にユニークで美しいものは世界中の人たちが常に探し求めています。そして、ソーシャルメディアを通じて簡単に世界に自分の声や作品を発信することができる世界に私たちは生きています。美しいものがあって、それを求めている人がいれば関係が成り立つ。そういったシンプルな方程式に気づくことができれば、煩わしい余計な心配事を減らしてクリエイションに没頭し、ビジネスとしても成り立たせていくことができるようになるかもしれません。
もちろん、いきなり億万長者を目指すようなビジネスのアドバイスをすることはないですが、本当に作りたいものを作って、かつその活動を長く続けていくにはどういった方法があるのか。そういったサバイバル法を、一人ひとりに合った形で一緒に考えていけるようなプロジェクトにできたらなと思っています。
そして、インターナショナルに活躍できる創造性を持ったデザイナーを発掘・育成することができ、日本のファッション業界がより楽しく希望のある方向に進んだら良いなと思っています。
このプロジェクトは、自分自身がずっと“あったらいいな“と思っていたことを形にしたものです。自分が知っていることはなんでも教える覚悟でいます。一緒に、ワクワクがあるファッションを日本から発信していけるデザイナーを待っています!

■募集要項
spotlightsbytomokoizumi@gmail.com
氏名 住所 電話番号 職業 自身の製作活動について 過去の作品の写真(複数可、リサーチブックなどは必要ありません)作品を発表しているウェブサイトやソーシャルメディアがあれば表記してください。
第一審査通過者にはメール送信から1週間以内に返信します。

■総合的なお問合せ
rooms@hpgrp.com(担当:石塚)

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